日本ではひらがなの誕生から幅広く展開をみせたと言われる日記。現在でも学校や職場での伝達事項の日報や、スポーツ選手のトレーニングメニュー記録、SNSでのつぶやきなどとして、私たちの生活の中に息づいています。そこでは作者の個人的な感情や記憶、また人々や物との社会的な関係性が豊かに形成され、多様な世界が生み出されています。
本展ではそれらを新鮮な驚きを与えてくれる創造物として着目し、唯勝也、長嶋柊、廣川照章、松原日光、吉田明弘の5名が記した魅力的な日記をベースに、絵画・立体作品や資料とあわせた展示を行います。
1枚の絵画として丹念に描き込まれた絵日記が、棒人間から写実期への変化が窺える1ページが、その日の出来事を多い時には300回以上も反復して綴られたノートが、過去から現在へと目眩く展開されます。
他人の秘められた部分を覗き見る背徳の愉しみも少し加え、各々の世界観が共鳴した華麗なる劇場をどうぞお楽しみください。
日 程:2021年8月3日(火)–12月26日(日)※月曜休廊
10:00-18:00
会 場:art space co-jin
料 金:無料
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